頭皮に洗い過ぎとカラー剤の影響が原因
お湯洗髪を2日か3日すると、頭皮に匂いやかゆみが出る人が多くなっています。
女性の薄毛に多いのが、頭皮を清潔にした上にカラー剤やトリートメント剤を使うことです。
若い頃は、頭皮に清潔にしていても、カラーを定期的にしていても問題がないことがありますが、更年期の頃から髪の毛の生育を支えていた女性ホルモンの分泌が減少してくるので、それまでに行っていたマイナス面が生え変わってくる毛に出てきます。
今回LINEでご相談下さった女性は、55才なので更年期を終えているころですが、「抜け毛の中の細い毛の割合は9割ある」とおっしゃっていました。
ほとんどの毛が細く生え変わっているので、透けるようになっているのですね。
55才の女性のご相談
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薄くなり始めると女性の場合は、美容外科に通うことが多いのですが、この方は皮膚科で相談して育毛剤を処方されていました。皮膚の弱いこの方に育毛剤を処方するとは・・・。少々考え物です。
最近は頭皮を清潔にし過ぎて皮膚の状態を悪くしている人がとても多いので、ご相談をご希望の方には必ず2日か3日程度お湯のみでの洗髪をしてもらっています。
- お湯のみでの洗髪で、頭皮が脂っぽくなり、痒みは少々あり、匂いは脂臭く感じるようになる
- アレルギー体質で皮膚はとても弱い
- 若い頃は定期的にカラーとパーマをかけていた
- 現在、洗髪時の抜け毛は20本くらいで、乾かすときに10本抜ける。ただし、9割が細い毛。
- 髪の毛の量は元々多い方でくせ毛はない
- 皮膚科で処方された育毛剤を使用している
皮膚が弱いのに洗い過ぎとカラーやパーマで頭皮と痛めて弱らせてしまい、女性ホルモンの減少で薄毛が発症した状態ですね。
皮膚が弱いのにエタノール濃度の濃い育毛剤を3年程度使用しているとのこと。
髪の毛を作る素質のある人は救われる
この方のように元々髪の毛が多い人は、髪の毛を育てる素質があるので、ケアの方法を間違わなければ案外良い方向に向きやすいです。ところが、ご自身の皮膚が弱いのを考慮せずに育毛剤の効果に頼ったのが問題でした。
問題と思われることを箇条書きにすると以下のようになります。
- お湯での洗髪で、頭皮に痒み・匂い・ベタベタ感が出ているように、洗い過ぎの弊害が出ている(洗い過ぎがマイナスに働いている)
- 皮膚の抵抗力・回復力が弱いので、効果や作用では負担になる
この2つを考慮にいれたケア方法を採ると良い結果に結びつくと考えられます。
こんな場合の育毛方法はどうするか?
弱っている頭皮を保護して休ませるケアが必要。ただし、皮膚常在菌のバランスを崩している可能性もあるので、それを改善するケアを併用することが必要。
毛の成長期が長いように思われるので、回復するにして年月がかかるタイプ。半年~1年もすると毛に腰が出てボリウムが良くなると思われるので、その状態を維持するケアを続けることが大事。
以上のような育毛方法が必要ですね。