抜け毛を気にして頭皮を駄目にする
抜け毛を減らすことを目的にしたヘッドスパで頭皮を駄目にしてしまう。
最初は薄毛が気になり育毛剤を何種類かを渡り歩くも改善されずに、3年度後くらいから急に抜け毛が増え始めて、抜け毛を減らす為にシャンプーの泡パックやヘッドスパで頭皮が弱り切ってしまったから抜け毛は減ったが、脂漏性湿疹・皮膚炎のようにフケと痒みで悩まされるようになる。
育毛剤は頭皮への負担
ちょっと分かりづらいですが、以下の写真の髪の毛に白いものが付いているのが見えると思います。つむじを中心に髪の毛がヘナっとなり地肌が見え、無数のフケが出ている状態です。

ご相談を承った限りでの、経過は以下の通りです。
- つむじ周辺や分け目が気になって、育毛剤の効果に頼ったことが不幸の始まりでした。(この時点で湯シャンか弊社のご自身本来の頭皮に改善するケアに取り組んでいれば半年~1年程度で元に戻っていたのではないか?と推察します)
- 育毛剤の効果に頼った結果、頭皮には負担となり、さらにご自身の頭皮の血行がさらに悪化して、成長期が短くなった刺さっているだけの毛が増えていたのでしょう。
- 刺さっているだけの毛が増えてくると、何かのきっかけで一気に抜け毛が増え始めるので、いきなり抜け毛が増えてくることになります。
- 増えた抜け毛を減らす為に、毛穴の掃除やシャンプーの泡パック・ヘッドスパと育毛剤の使用をした為に、弱っていた頭皮がさらに弱った為に抜け毛が減ったが、さらに成長期が短くなった毛が増えただけでなく、頭皮の皮膚常在菌のバランスまで狂わしてしまい、フケと痒みで悲惨な状態になってしまう。
ここまでこじらせて悪化させてしまうと、どんな物にも皮膚が抵抗するようになるので何も使えなくなってしまいます。
髪の毛よりも頭皮
頭皮が悪くなってしまうと、髪の毛の育つ土台が駄目なので、今生えている髪の毛を気にせずに、頭皮を本来の健康な状態に改善するのが先に必要で、次に生え替わってくる毛を育つようにするしか方法が無くなります。
- 最初は純水から
↓ - 次に皮膚の自律的な改善を促すように頭皮の保護:ここまでで半年以上1年くらい。この段階で薄毛の進行が止まり少し上向くようになる
↓ - 頭皮がある程度自律的に改善してきて、初めて頭皮の改善に必要なケアを採ることが可能になります。ケア開始後1年~2年くらい。この段階で髪の毛に少し元気が出てきます。
↓ - 最低で3年以上続ける必要あり。生え替わってくる毛からご自身本来の毛になってくる。成長期もご自身の本来のものに戻るので、頭皮の表面に出ている毛の本数も増えてくる。
ただ、今回のご相談者の場合、本当に頭皮の状態が悪いのは側頭部から後頭部にかけてで、その部分にフケと痒みが出ている状態なので、頭皮が荒れているだけなのかもしれません。
こればかりは、ある程度想定して、その想定に沿ったケア法を採りながら修正していく必要があります。どっち付かずになりがちなので、脂漏性湿疹・皮膚炎かもしれないと想定してケアを組み立てる必要があります。