日々のヘアケアの習慣が女性の薄毛の原因
30才代後半になると体力や回復力・抵抗力が相対的に衰えてきます。が、習慣的なヘアケアはそのままだから、それが女性の薄毛の原因になっていることがあります。
普段何気なくやっているヘアケアの習慣が、女性の薄毛の原因になることがあります。それは、年齢を重ねて30才代後半になると体力や回復力や抵抗力が相対的に衰えてくるからです。
髪の毛の痛み・腰が無くなる・白髪増える
その前に、そう言ったことを想定した上で習慣を変えていけば良いのですが、髪の毛が痛んでいて・腰がなくなり・白髪も増えてくるので、使うヘアケア製品や習慣が増えることがあっても減ることがなくなります。
髪の毛が痛むのも、髪の毛に腰が無くなるのも、過去やってきたヘアケアの習慣に原因があります。ここも見直す必要があります。
今回はそんな女性の薄毛のご相談者の話です。
30才代後半の女性の薄毛のご相談
若い頃は元々は細くて柔らかい髪質だだったが、半年前に抜け毛が急激に増えてから自分の髪の毛じゃないような髪質になってしまったらしいです。
この女性の相談室にいらっしゃったので温浴を行いました。話をお聞きし温浴をした時の状態は以下の通りでした。
- 頭皮には異常は全く見当たらず(ベト付きなし・フケない・臭いなし・痒みなし・青白い色)
- 温浴をすると、抜け毛は5本程度と少ないが、先細りの短い毛ばかり
- シャンプーの残留があり、温浴槽のお湯が泡立つ
- 乾かした後の抜け毛が異常に多い。刺さっているだけの毛が多くなっている。成長期が短くなっている毛が増えている
ここまでは、温浴時の状態
以下は、ご相談内容
- 元々髪の毛を育てる力は弱いタイプ
- 分け目が広がっている
- 硫酸系シャンプーの長期使用で頭皮が弱っていた可能性が高い
- カラーは4か月~6か月に1回している
- 美容皮膚科で血行促進剤・発毛剤を処方されるも、細かい毛が生えたけど治らなかった
- 育毛サロンに半年程度通っているが、良くなる気配がない
とても悪い状態です。洗髪時の抜け毛は少ないのに先細りの毛しか抜けていないと言うことは、成長期が短くなった毛にしか生え変わってきていない状態。
乾かす時に抜け毛が多いのは、刺さっているだけの毛が多いと言え、現在薄毛が急激に進行していると言える。
どんな育毛方法・ケアの方針が必要か?
この方も他の女性のご相談者も育毛サロンも美容皮膚科も同じですが、薄毛になるとはどんな状態に髪の毛がなっているのか?を理解していないことが多いです。
だから、単に血行を促進して発毛を促そうとするケア方法を採るのです。
以下の写真を見て下さい。
写真を見ただけだと毛が生えていない部分が広がっているように見えます。
が、マイクロスコープで見てみると細くなった毛が増えているのが分かります。
生えていない毛穴が多いのではなく、細くなって密度が広がっているだけなのです。
本来の太さと成長する毛に育たなくなっている原因は、ヘアケアの習慣で頭皮を弱らせていた為に、本来の血が巡らなくなっていたと言えます。
そんな弱ったところに外部からの作用での血行促進と発毛促進を行えば、さらに頭皮が弱ってしまい、さらに血行が悪くなっていくのです。
この女性にはどんなケア方法が必要か?
以上のことから、この女性に必要なケアの方法は以下の通り
- 頭皮の状態をこじらせているので、保護して休ませるケア方法が必要です。保護して休ませると人の皮膚は自ら回復してくるのです。
- それに加えて、皮膚の回復力を高めるケア方法を組み込むと髪の毛が回復するのが早まります。
- 抜けている毛の中身がとても悪いので、次に生え変わってくる毛の状態も悪くなります。これは変えることが出来ません。その為、ケアを始めた初期の2か月か3か月くらいはケアを始めた時よりもかなり進行する可能性があります。3か月か4か月後くらいから少しずつ見た目の改善が始まります。
- 頭皮の回復が進んで本来の血行の良さを取り戻し始める2か月くらいで、見た目には進行しているのに、毛の腰が良くなり元気になってくると思われます。この反応が出てくるはずなので、髪の毛の元気の良さを信じて続けて欲しいですね。
- あと5年ほどしたら、更年期の症状が出始めると思われるので、今の段階から食習慣を考慮する方が賢明ではないか?と思います。食を見直して添加物や残留農薬の少ない食生活を続けること。一汁二菜か一汁三菜を心がけるのが良い。
いろんな効果のあるものに頼るとこじらせてしまうことが本当に多いです。
こじらせるとこの女性のように次に生え変わってくる毛がより悪化していきますから、こじらせない為にご自身本来の回復力を高める方法を採る方が有利ではないか?と思いますね。