過酸化脂質は皮脂を取るケアから
今頭皮に異常が出ている状態を見た時、「
では、どうして異常の出ている頭皮に過酸化脂質があるのでしょうか?もともと頭皮は弱酸性に保たれているものです。それが何故?
清潔にするから過酸化脂質化
元々人の頭皮や皮膚は、汗と皮膚常在菌のうちの表皮ブドウ球菌等の善玉菌の産生物の影響で弱酸性に保たれています。
頭皮が弱酸性に保たれていて表皮ブドウ球菌が優勢になっている時は、健康な皮膚で頭皮を保てています。
ちなみに、頭皮が弱酸性の酸性はアルカリ・酸性の酸性のこと。過酸化脂質の酸化は腐敗をするの酸化です。全く異なる意味なので間違えないで下さい。
ところが、現在は清潔志向が強い人が多く、毎日丁寧に頭皮を洗って皮脂を取ることを繰り返しています。
皮脂を取ると皮脂が増え、過酸化脂質が増える
皮脂は人の体を保護する為に必要な分泌物なので、取れば再分泌されます。これを毎日繰り返していると自然と皮脂の分泌が増えるようになり、洗わないとベタつくようになってしまいます。
抗酸化物質不足が過酸化脂質を増やす
元々皮脂は酸化しやすいのですのですが、皮脂を取り頭皮を清潔にする洗髪、抗酸化物質の少ない食習慣、火を通した植物油、この3点が問題だってことですね。
過酸化脂質を減らすには
上記のことから、過酸化脂質を生成しないようにするには、次のことを心掛ける必要があります。
- 洗わないと1日で頭皮がベトつくなら、皮脂の分泌を正常に戻す頭皮のケアを志す
- 皮脂の分泌を増やさないような普段のヘアケアの習慣に変える
- 季節の野菜や果物をより多く摂る食習慣にする
- 料理では、揚げ物・炒め物より焼き物・煮物・鍋物・生食・酢の物を心掛ける
過酸化脂質が問題だからとよく洗うことを続けていると、さらに皮膚の状態が悪くなり、最悪難治性の皮膚炎を発症することにもなりかねません。