過酸化脂質は皮脂を取るケアから
今頭皮に異常が出ている状態を見た時、「
では、どうして異常の出ている頭皮に過酸化脂質があるのでしょうか?もともと頭皮は弱酸性に保たれているものです。それが何故?
清潔にするから皮脂の分泌が増える
元々人の頭皮や皮膚は、汗と皮膚常在菌のうちの表皮ブドウ球菌等の善玉菌の産生物の影響で弱酸性に保たれています。
頭皮が弱酸性に保たれていて表皮ブドウ球菌が優勢になっている時は、健康な皮膚で頭皮を保てています。
ちなみに、頭皮が弱酸性の酸性はアルカリ・酸性の酸性のこと。過酸化脂質の酸化は腐敗をするの酸化です。全く異なる意味なので間違えないで下さい。
ところが、現在は清潔志向が強い人が多く、毎日丁寧に頭皮を洗って皮脂を取ることを繰り返しています。
皮脂を取ると皮脂が増え、過酸化脂質が増える
皮脂は人の体を保護する為に必要な分泌物なので、取れば再分泌されます。これを毎日繰り返していると自然と皮脂の分泌が増えるようになり、洗わないとベタつくようになってしまいます。
抗酸化物質不足が過酸化脂質を増やす
元々皮脂は酸化しやすいのですのですが、現代人は季節の野菜や果物等の抗酸化物質を含む食品の摂る量がとても少ないので、過剰に分泌された皮脂はストレスや添加物・日光に対する活性酸素の影響で酸化しやすいのです。
その上普段の生活の中での日光が過酸化を促進するのです。
抗酸化物質である季節の野菜・果物不足も影響していますが、揚げ物や炒め物等の火を通した植物油を好んで摂っていることも見逃せません。
これらが過酸化しやすい皮脂の元にもなっています。
原因は過酸化脂質でなかった
こうして過酸化脂質ができる理由が分かると、本当の頭皮の異常や薄毛になる原因が分かります。
皮脂を取り頭皮を清潔にする洗髪、抗酸化物質の少ない食習慣、火を通した植物油、ストレス、添加物、この5点が問題だってことですね。
過酸化脂質を減らすには
上記のことから、過酸化脂質を生成しないようにするには、次のことを心掛ける必要があります。
- 洗わないと1日で頭皮がベトつくなら、皮脂の分泌を正常に戻す頭皮のケアを志す
- 皮脂の分泌を増やさないような普段のヘアケアの習慣に変える
- 季節の野菜や果物をより多く摂る食習慣にする
- 料理では、揚げ物・炒め物より焼き物・煮物・鍋物・生食・酢の物を心掛ける
- ストレスを解消するような生活習慣を続ける
- 添加物の多い食習慣を止める。特にコンビニ系の食料、加工食品
過酸化脂質が問題だからとよく洗うことを続けていると、さらに皮膚の状態が悪くなり、最悪難治性の皮膚炎を発症することにもなりかねません。