皮脂の分泌を促さないシャンプーとシャンプー方法はどうするか?
皮脂の分泌を促さないシャンプーを探すよりも、皮脂の分泌を促さないシャンプー方法の方が大事です。
頭皮の皮脂を取るように清潔にするシャンプー(洗髪)が、頭皮のトラブルと薄毛の原因になっていますから、皮脂を取らないシャンプーとシャンプー方法(洗髪方法)が大事だとお分かり頂けると思います。
- 詳しくは「皮脂とは何か?」をご覧下さい。
シャンプーに使われる界面活性剤の特徴
界面活性剤には以下のような特徴・働きがあります。
- コーティング力があるので髪の毛を艶やかに魅せるのに役立つ
- 帯電防止作用があるので髪の絡まりを防ぐのに役立つ
- 汚れを落とす作用がある
- 付着力があるので皮膚表面に残留しやすい
- 浸透力がある
- タンパク質変性作用がある
皮脂の分泌を促さないシャンプー
界面活性剤の表記で言えば[●●硫酸」や「○○スルホン酸」等の表記のある界面活性剤は、脱脂力が比較的強いです。
脱脂力が強いと言うことは、タンパク質変性作用や浸透力等の他の作用も強くなるのでので避ける方が無難でしょう。
「カルボン酸系」「シルホコハク酸系」の界面活性剤使用のシャンプーも脱脂力が強い目なので避ける方が良いでしょう。
アミノ酸系やタウリン系の界面活性剤は、脱脂力が弱いのでタンパク質変性作用や浸透力等も弱いので、これらの界面活性剤を使用しているシャンプーをお勧めします。
石鹸はどうか?
石鹸は石鹸素地・カリ石鹸素地がアルカリ性であることから、弱酸性である頭皮には負担になります。
また、相談室で温浴をすると頭皮に石鹸カスが残留していることが多く、石鹸カスが取れてしまうと頭皮の緊張が解れて髪の毛にボリウム感が戻ることをよく経験します。
これらのことから、石鹸系のシャンプーは使用しない方が無難だと考えます。
成分表記ではなくシャンプーの目的が大事
「あなたは何の為にシャンプーをするのですか?」
その目的次第で、薄毛になったり・薄毛を治せなくなったり・皮膚疾患を治せなかったりし、反対に、薄毛を治せたり・皮膚疾患を治せたりするのです。
育毛の為に・薄毛を治す為にシャンプーをするのなら、その目的に合ったシャンプーを選ぶべきですね。
育毛の為・薄毛を治す為のシャンプー
育毛の為・薄毛を治す為・髪の毛を守る為のシャンプーを選ぶなら、上記のような界面活性剤を使っていないシャンプーも大事ですが、もっと大事なことがります。
それが以下のこと
- 頭皮に残留しない
- 頭皮を緊張させない(石鹸シャンプーは頭皮が緊張します)
- 洗い上りが良いシャンプーは清潔にし過ぎる可能性が大きい
- 艶やかに洗い上げるシャンプーは成分が残留する
- 毛に腰が出るシャンプーは成分が残留するシャンプー
- 洗うだけで毛が染まるシャンプーも成分が残留するシャンプー
- リンスインシャンプー・トリートメントシャンプーも残留するシャンプー
と言うことは、以上のような目的のシャンプーは避けて、そんな目的の為のシャンプー方法を採らないことが大事です。
育毛の為・薄毛を治す為のシャンプー方法
以下のようなシャンプー方法は、薄毛を進行させるので、正反対のシャンプー方法を採って下さい。
- シャンプーを泡立てて頭皮に付け置く
- 頭皮をマッサージするようにシャンプーする
- 頭皮を揉むようにシャンプーする
- 長時間(30秒以上)頭皮をこするようにシャンプーする(30秒未満でも駄目なことがある)
- 念入りに時間をかけてシャンプーする
頭皮を洗う意識を捨てて、十分シャンプーを泡立てて、その泡で髪の毛の梳き洗いと揉み洗いを髪の毛の短い人は10秒~20秒程度、髪の毛の長い人は30秒~60秒程度で簡単に終わらせて、「頭皮に残っているシャンプーを浮かせて洗いが流すイメージで」しっかり(1分以上)すすぎを行えば良いでしょう。