抜け毛を減らす・毛が抜けなくする
抜け毛を減らすのは簡単です。毛が生えてなくなれば抜け毛は無くなります。
でも違いますよね。目的は抜け毛を減らすとか毛が抜けなくするのではなく、毛を増やすことですよね。
毛が抜けて薄くなっているから、毛を増やす為に「抜け毛を減らしたり」「毛が抜けなくなるようにしたい」と考えているのですよね。
毛の量が減ると抜ける毛が減る
以下のイラストを見て下さい。パッと見た時どちらの方が抜け毛が多いと思いますか?
「1」の方が生えている毛も多いから、抜け毛も多そうです。「2」の方は生えている毛が少ないので抜け毛も少ないように感じますね。
抜け毛の多い少ないと言うのは、頭皮の表面に生えている毛の本数によって違ってくるのです。そして、もう一つ抜け毛の多い少ないに影響を及ぼすものがあります。
それは、毛の成長期が長いか少ないかです。この毛の成長期(=何年伸びるか)によって、何本の毛を維持できるかが左右され、それによって抜け毛が多い少ないが決まります。
上記の図で言うと「2」の場合は、毛の成長期が本来の成長期よりもかなり短いものばかりになり、頭皮の表面に生えている毛が減っているので抜け毛も少ないのです。
「1」の場合は、本来の成長期まで伸びている毛ばかりになっているので、頭皮の表面に生えている毛が多いので抜け毛も多いのですね。
結果、「1」の場合は維持できる本数が多くなっているので抜け毛も多く、「2」の場合は維持できる本数が少なくなっているので抜け毛も少なくなっているのです。
毛の成長期は個人差が激しい
毛の成長期(=何年伸びるか)は、とても個人差が激しく、人によって大きく差があります。3年前後しか伸びない人もいれば、8年も10年も伸びるような人もいます。
毛の成長期が3年前後の人が、どんなに頑張ってもそれ以上に伸びることはありません。
3年前後しか伸びない人は、1日平均100本前後の抜け毛で生え替わっているますが、10年伸びるような人は1日平均30本前後の抜け毛で生え替わっています。
薄毛になるとは毛の成長期が短くなること
毛の成長期には個体差があり、本来の成長期以上には伸びることはありませんが、薄毛になる人の場合は成長期が短くなっていきます。
以下の図の休止期の期間が長くなり、成長期の期間が短くなっているのが薄毛の人の髪の毛
言葉が悪いですが、ハゲ芸人なんかが毛を抜かれて「そんなに抜いたら毛が無くなってしまうじゃないか!」と怒っていますが、この時に抜けている毛はたいてい5センチ前後の短くなった毛です。
上記の図の休止期が2年とか3年に長くなり、成長期(伸びる年月)が5か月とか6か月に短くなって抜けてしまい、毛の生えていない毛穴だけの状態が2年とか3年に長くなり、成長期(伸びる年月)が5か月とか6か月に短くなっているので、頭皮の表面に生えている毛の本数が減っていくですね。
本来はもっと長かったはずの毛の成長期が5か月とか6か月に短くなっているのです。一度ハゲとか薄毛が進行している人の毛を観察してみて下さい(ずっと凝視していると怒られるからご注意を)。
短い毛がたくさん生えているはずです。抜け毛も少なくなっていて5本とか10本抜けるだけで、次に生え替わって来なくなる可能性が高いので急激に毛が無くなっていきます。
薄毛になるとは、毛の成長期が短くなっていき、頭皮の表面に生えている毛の本数が減っていくので、次第に抜け毛も減っていくのです。
毛は抜けながら薄毛になっていき、抜け毛も減っていくのです。
だから、抜け毛を減らすとか毛が抜けなくするとは、毛が無くなっていくこと=薄毛を進行させることあっても毛が増える方には向かないのです。
毛が抜けながら薄くなっていきますから(薄毛が表面化する時に抜け毛が増えることが多い=毛が抜けて薄毛になるのはどうしてか?で解説します)、どうしても抜ける毛に目が向きます。
毛を増やしたいと考えるなら、少々厳しい現実を受け入れる必要がありますが、抜ける毛よりも生え替わってくる毛に目を向ける方が効果的な育毛方法に巡り合えます。